ストイックにがんばる人ほど免疫力が低い!? 〜免疫学の視点から考える健康習慣〜

ストイックに働くビジネスパーソンやハードな運動に取り組む人々は、その姿勢から疲れ知らずでパワフルに見えますよね。

しかし、実はこれらの人々ほど免疫力が低く、病気にかかりやすい傾向があることが調べるうちに明らかになってきました。

免疫学の権威である元新潟大学名誉教授の安保徹博士によれば、これはストイックにがんばりすぎることで生じる自律神経の乱れが一因とされています。

ここでは、そのメカニズムと健康維持のために気を付けたいことを解説します。

 

自律神経と免疫の密接な関係

安保博士によれば、白血球の中には「顆粒球」と「リンパ球」という免疫細胞が存在します。 顆粒球は交感神経が優位な状態で活動し、一方でリンパ球は副交感神経が優位な時に働きます。

免疫力が高まるには、白血球の中でリンパ球が増加する必要があります。 ストイックにがんばることと免疫力の低下 しかし、ストイックにがんばっている人は、その努力の中で交感神経が優位な状態が続きがちです。

この状態が続くと、リンパ球が減少し、結果として免疫力が低下します。安保博士は、過度な労働やハードなトレーニングによって自律神経が乱れ、免疫系がうまく機能しづらくなることを指摘しています。

 

 

リラックスが健康の鍵

がんばることは素晴らしいことですが、健康を維持するためにはリラックスする時間も重要です。

適切な休息やリラックスを取り入れることで、副交感神経が優位になり、リンパ球が活発になります。

これによって免疫力が向上し、病気への抵抗力が高まります。

 

まとめ

 

緊張とリラックスのバランスを保つことが、健康な生活習慣を築く鍵となります。

効果的なストレス管理や適度な運動、良質な睡眠を心がけ、自身の体調に敏感になることが重要です。健康な体と心の両方を大切にし、バランスの取れたライフスタイルを目指しましょう。