最近では「ひとりカラオケ(ひとカラ)」が人気ですね!
カラオケボックスは他の客の目が気にならないため、「ひとり焼肉」や「ひとりフレンチ」に比べてずっとハードルが低いからだと思います。
気になるのは、なぜカラオケが気持ちがいいのでしょうか?
科学的な根拠はあるのでしょうか?
カラオケのストレス解消効果
第一興商と鶴見大学歯学部教授の斎藤一郎さんが共同で行った「歌の健康効果」に関する実験によれば、60歳以上の高齢者44人が好きな曲を3曲歌うことで、歌う前と歌った後で唾液の量が増加し、「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンの量が減少することが確認されました。
このホルモンはストレスを感じると分泌され、適切な範囲を超えると様々な弊害を引き起こすとされています。
歌うことでのメンタル・フィジカルの影響 歌うことによって、口の周りの筋肉を使うことと、副交感神経が優位になることの2つの理由から、唾液が増えるとされています。
副交感神経はリラックス状態の時に優位になり、唾液の分泌に影響を与えます。
この結果、歌うことで感じていたストレスが減少し、リラックス効果が得られるのです。
歌の好き嫌いに関係なく効果がある?
驚くべきことに、この実験では歌が好きでない人や、上手く歌えなかったと感じる人たちも同様に唾液の増加とコルチゾールの減少が見られました。
斎藤さんは、「楽しくないときでも、笑顔を作ることで楽しい気分になる。
それは笑って楽しかったときの記憶がよみがえるためです。
歌っているときは顔の表情筋が動くでしょう。
その結果、幸せだった記憶や楽しかった記憶がよみがえり、コルチゾールが下がるのではないかと思われます」と説明しています。
アンチエイジングへの効果も?
唾液の量が増えることはアンチエイジングにも繋がります。
唾液には抗菌成分や消化酵素、神経の成長因子が含まれており、口の中の傷が治りやすくなるとされています。
口の周りの筋肉を鍛えることで唾液の分泌も増え、口臭予防や口のトラブルを防ぐ効果が期待できます。
カラオケは老若男女問わず健康的なストレス解消法
最後に、歌は古くから人間が感情を表現する手段とされてきました。
楽しい時に歌い、つらい時や悲しい時にも歌ったことは昔からの経験です。
ストレスを解消し、唾液を増やしてアンチエイジングや口臭予防にも役立つ歌。
アルコールなどと違って、体へのダメージも少ないです。
カラオケは老若男女を問わず健康的なストレス解消法なのです。
この研究結果から、カラオケが単なる娯楽ではなく、ストレスの解消に多大な貢献をしていることがわかりました!
カラオケを楽しむことで、日常のストレスを軽減し、心地よい気分を味わうことができるでしょう。